ルクセンブルク代表「ニーシャーリエン (倪夏蓮)」をご存知でしょうか?卓球界では有名なあのスーパー現役シニア選手。2024年現在、60歳!!彼女が東京オリンピックの試合中にコーラを飲んだことでも話題になりました。
なぜここまで彼女が注目されるようになったのでしょうか?この記事では彼女の経歴、あのコーラの真相に迫ります。是非最後まで読んでくださいね!
卓球メディアRallys(ラリーズ)より引用
世界卓球 ニーシャーリエン(倪夏蓮)のプロフィール
1963年7月4日生まれの60歳(2024年2月時点)で、中国の上海市出身。現在はルクセンブルク国籍です。
10代のうちは中国で過ごし、14歳で上海代表チームに入り、16歳のときには中国の国家チームに入りを果たしました。
ペン表ソフト速攻スタイルから粒高ラバーに用具を変更してから、彼女の才能が一気に開花。世界選手権代表の座を掴み取り、1983年の世界選手権では混合ダブルスで金メダルを獲得。
1986年に中国を離れてルクセンブルクに移住。ドイツを経て、現在はルクセンブルク代表として五輪や世界選手権に出場しています。
ルクセンブルクに帰化後も、シドニー、北京、ロンドン、リオデジャネイロ、東京と、何度も五輪に出場し、2021年の東京五輪では、五輪卓球選手の最年長記録(58歳)を更新しました。
また、2021年世界選手権では、デヌッテ・サラウ(ルクセンブルク)と組んだ女子ダブルスで銅メダルを獲得。38年ぶりとなる世界選手権のメダル獲得を成し遂げています。
2023年には大台である60歳を迎えましたが、その実力は衰えることを知りません。6月のWTTスターコンテンダーリュブリャナでは女子ダブルスで準優勝を果たし、7月のWTTフィーダーハビージョフでは女子シングルスでなんと優勝。
私生活では、自身のコーチをしているルクセンブルク人の夫と間に二人の子供(長男31才と長女20才)います。(長男は最初の夫との子供)卓球選手だけでなく家庭や、不動産業など様々な役割をこなす倪夏蓮の姿勢は、多くの人々に感銘を与えています。
フランス、ドイツ、ベルギーに隣接した人口約60万人の小さな国です。美しい自然と古い城を目当てに多くの観光客が訪れる一方で、国際金融センターとして重要な役割を果てしています。
人気スポーツは自転車競技。ツール・ド・フランスの総合優勝者をなんと5人も輩出しています。
では話は戻り、中国代表で結果を出していた彼女がなぜ、ドイツ、ルクセンブルクへ移住したのでしょうか?
世界卓球 ニーシャーリエン(倪夏蓮)なぜ中国からドイツ、ルクセンブルクへ?
1980年代は中国の国内での競争が激化。そのため、有力な選手の一部は国外、日本を初めてして、卓球が盛んなヨーロッパで競技生活をする選手が増えてきました。
ニーシャーリエン選手もその一人。当時の、中国の国家チームでプレーするよりも、自分の好きな道を選択したということです。彼女は将来、「子供たちに卓球を教える」そんな夢を抱いていました。
ドイツに渡った彼女は、ドイツ2部でプレーした後に、オファーがあったルクセンブルク協会とルクセンブルクのクラブでプレー。
中国にとどまっていれば、60歳まで現役でプレーする「スーパー卓球おばちゃん」は生まれなかったのかもしれません。
世界卓球 ニーシャーリエン(倪夏蓮) 最年長プレーヤとしてトップで活躍できる秘訣は!?
国際大会でも彼女より年上のプレーヤーはいないわけです。世代で言えば、娘、もしかしたら孫世代と対戦しています。強烈なインパクトを残したのが東京オリンピック。女子シングルで2回戦で対戦した、韓国のシンユビン選手(当時17歳)とは年齢差41歳。
惜しくも接戦の末、敗れましたが試合後のコメントに彼女の
凄みが垣間見れます。
「悔しい」「年齢に関係なく上手くなりたい」
「自分自身を成長させてチームに結果をもたらすのはプレイヤーとしての責任」
しかし、加齢とともに肉体は衰えていくものですが、ジムに通い、理学療法士にもみてもらっているなどカラダのメンテナンスも怠りません。
そして何よりも、支えとなっているのが2人のお子さんと、20年以上コーチとして連れそうルクセンブルク人の夫のトミーダニエルソン氏。いつでもコートで寄り添う夫のサポートなしには彼女は語れません。
卓球に対する謙虚且つ果てしない向上心、加齢をカバーする技術と経験、最愛なる家族の存在が、彼女を60歳でありなが世界のトップレベルで活躍する秘訣なのかもしれません。
世界卓球 ニーシャーリエン(倪夏蓮)とコーラ
ニーシャーリエン選手といえば、もう1つ話題となったのがアレ。そう、2021年東京オリンピックでテレビ東京系列の中継でタイムアウト中に見せた、コーラと思われる飲料を飲む彼女の姿。
当時はヤフーのリアルタイムでもトレンドとなり大きな反響を呼びました。
夫であるトミーダニエルソンコーチからコラーを受け取るニーシャーリエン選手
@hiroyuki _5gより引用
世界卓球 ニーシャーリエン(倪夏蓮) 東京オリンピックタイムアウト時のコーラの真相は?
残念ながら、コーラと思わしき炭酸飲料を飲んだことに対する彼女のコメントは見つかりませんでした。是非とも、今回の世界選手権ではその真相を記者の方に探っていただきたいものです。
ところで一般的にアスリートがコーラを飲むことは御法度とされています。しかし、一部の競技やプロスポーツ選手にはコーラなどの炭酸飲料をパフォーマンスアップのために使っている選手もいるようです。
コーラと言えば「甘く」て爽快感のあるあの「炭酸」ですよね。糖分が多く、カロリーが高めなため激しい運動をするアスリートにとっては少量は良いのかもしれません。
また、炭酸水は筋肉にある乳酸を体外に排出する効果もあり、疲労回復にはうってつけ。
一部のスポーツ選手が利用しているのも納得はできます。
世界卓球 ニーシャーリエン(倪夏蓮) コーラを愛用しているアスリート達
①フランク・ショーター(マラソン)
時は遡ります。1972年ミュンヘン五輪男子マラソンで金メダル、福岡国際マラソン4連覇と華々しい実績をとったフランク・ショーターです。厳密には、彼は炭酸抜きのコーラをゴール間近のラストスパートで給水していたという逸話があります。
一方で1973年の毎日マラソンでは途中で便意を催し、コースから離れて沿道で応援していた観客の旗で処理したいう珍事も起こしています。これはコーラの飲み過ぎだったのかもしれませんね。
②カイ・ハフェルツ(サッカー)
サッカープレミアリーグのアーセナル所属のドイツ代表FWカイ・ハフェルツもコーラを習慣的に飲むことで有名です。アーセナルは、日本代表の冨安選手も所属している超名門のクラブです。
彼がコーラを愛飲しているコメントが以下です。
「ちょっとプロらしくないと思われるかもしれないけど、僕はコーラとファンタの虜なんだ。今のところやめられないね。エネルギーと力を与えてくれる。幸い大きな怪我をしたことはないし、体に悪いと感じない限りは大丈夫だ」
(theWORLD)より引用
バイエルン・レバークーゼンでプロのキャリアをスタートし、その後、チェルシー、2023年6月からはアーセナルと素晴らしいキャリア重ねています。代表でも通算42試合14得点と攻撃を牽引するストライカーです。
コーラが彼のエネルギーの源なのでしょうね
世界卓球 ニーシャーリエンの驚異的な活躍とコーラの秘密のまとめ
60歳でトップレベルで活躍するニーシャーリエン(倪夏蓮)選手。彼女がここまで現役で続けられるのは、果てしない向上心と経験と技術、そしてそれは支える最愛なる夫であり、コーチでもあるトミーダニエルソン氏でした。
そして、炭酸飲料のコーラも彼女のパワーの源かもしれません。2024年卓球世界選手権では彼女の動向に注目していきましょう。